~クリエイティブ制作の人への発注が伸び続ける、AI時代の意外な実態~
【本ニュースレターについて】「CW AI Letter」は、AI×働き方・AI×ビジネス活用に関する最新データと現場知見を、メディア関係者の皆さまへ定期的にお届けする情報レターです。ぜひ本情報を記事執筆にお役立ていただけますと幸いです。
AIツールが急速に普及する中でも、動画・デザイン・画像編集などのクリエイティブ制作カテゴリでは、人への発注が前年を上回っています。クラウドワークスの発注データと発注者の声から、その実態と背景を読み解きます。
【AI関連案件の定義】 AIを活用した実務代行・効率化、AI導入支援・コンサル・教育、AIプロダクト・システム開発、AI活用を許容する案件、AIをテーマにした案件(アンケート等)の総称。集計対象:クラウドワークス.jp、2025年1〜12月、案件数ベース。前年比はいずれも2024年同期比。
■ 今号のポイント
1. AI時代でも、動画発注は増え続けている
「AIで動画が作れる時代」でも、YouTube動画制作の人への発注は年43,156件・前年比+19%。人への発注は減るどころか増えています。
2. 伸びているのは動画だけじゃない
バナー作成+58%、画像加工+36%など、動画以外のクリエイティブ制作カテゴリでも人への発注が前年を上回っています。
3. 発注が続く理由は『品質』と『信頼』
AIを使いこなせても、最終品質の担保と既存ワーカーとの関係から、人への発注が続いています。
出典:株式会社クラウドワークスの自社サービスデータ(2026年7月時点)
■ SECTION 1|AIで作れる時代でも、クリエイティブ制作の人への発注は伸び続けている
2025年のクリエイティブ制作カテゴリの発注数(案件数ベース、全案件対象)
動画・デザイン・画像編集の3領域で、人への発注が前年を上回っています。
動画・デザイン・画像編集の3カテゴリ合計で年間54,059件
YouTube動画作成・編集(43,156件)、バナー作成・バナーデザイン(5,915件)、画像加工・画像編集(4,988件)の合計。3カテゴリすべてで前年比プラスとなっている。

「AIが動画やデザイン、画像を作れる時代になった」と言われる中でも、これら3領域で人への発注は前年を上回っています。特にYouTube動画運用は、AIで素材の生成ができるようになっても、視聴者に届く品質を担保するためには人の手が必要な領域と考えられ、こうした「品質担保のために人が必要」という発注ニーズが件数増加の背景にある可能性があります。少なくとも「AIができるから人に頼らなくなる」という単純な図式では説明できないことがデータから読み取れます。
──横堀 耕平 データアナリティクスグループ
■ SECTION 2|発注者の声:人への発注がなくならない理由は「品質」と「信頼」
動画編集案件を発注する個人クライアントへのヒアリングから、クリエイティブ制作領域における人への発注が続く背景を読み解きます。
実際にクラウドワークスで動画編集を発注しているクライアントにヒアリングすると、AIツールが普及する中でも動画編集は継続して人に発注していることが確認されました。AIへの代替可能性について尋ねたところ、その理由は大きく2つに整理できます。
【発注者ヒアリング(IT関連・個人クライアント、動画編集案件)】
理由 01 : 品質担保のために人が必要
「動画編集・バナーなどの画像制作は人に見せられるレベルのものをAIでできるとは思えない。品質を担保するためには、やはり人の手が必要。」
理由 02:既存ワーカーとの信頼関係
「今お付き合いのあるワーカーはとても良いので引き続き継続したい。このルーティーンを変えたくない。」
発注者の声から見えるのは、AIによる代替は「技術的にできるかどうか」だけでは決まらないという実態です。動画編集領域では「品質を担保するために人の手が必要」という技術的な理由に加え、「既存ワーカーとの信頼関係を維持したい」「業務を変える手間をかけたくない」という非技術的な理由が重なることで、人への発注が加速している構造が示唆されます。こうした「品質担保のために人が必要」「既存ワーカーとの関係を維持したい」という傾向は、バナー作成や画像加工など、他のクリエイティブ制作領域における発注増加の背景としても共通して働いている可能性があると考えられます。
──横堀 耕平 データアナリティクスグループ
■ このデータを語れる人

株式会社クラウドワークス
クラウドワークス事業部 データアナリティクスグループ マネージャー
横堀 耕平(よこぼり こうへい)
新卒でクラウドワークスに入社。マーケティング部門や新規事業のオペレーションを担った後、カスタマーサクセスグループの責任者として年間500社を超えるクライアント支援を実施。現在はデータ分析部門の責任者として、プラットフォームのデータ分析や、AIの活用を行っている。
取材でお話しできる内容
・2026年下期〜2027年に向けて、発注データはどう動くか
・AI時代の需給バランス——発注側とワーカー側で起きている変化
・データから見えるクラウドワーカーの稼ぎ方の変化
■ クラウドワークスのAIに関する取り組み
778.7万人のユーザー・110.4万社のクライアントを持つクラウドワークスは、AI×働き方の領域で以下の取り組みを進めています。
・「AIクラウドワークス」2026年8月 正式リリース予定
AI技術者・専門家が集まるAI特化の仕事マッチングサービス。AI実装・開発・運用を担える専門人材と、企業をダイレクトにつなぐ新サービスです。
▶登録受付中 https://ai.crowdworks.jp/lp/pre-registration/
・法人向け「AI活用研修」
AIツールの基本操作はもちろん、その先の「実際の業務でのAI活用」まで身につけていただける、法人向け訪問型AI活用研修サービスです。事前のヒアリングで各社の業務課題を把握し、カリキュラムを個社ごとにカスタマイズ。AI活用の専門家が企業に直接訪問し、実際の業務フローに沿ったハンズオン形式で指導します。
▶サービスページhttps://academy.crowdworks.jp/biz/ai-training
・「クラウドワークス アカデミー」
AIライティング・動画編集・業務効率化など、市場のニーズに即した講座を継続展開。受講者の多くは30〜50代で、AI時代に「仕上げる人」としてのスキルを実践的に習得しています。
▶サービスページ https://academy.crowdworks.jp/
■ 取材・お問い合わせ
データの詳細・背景、ライターの今後の働き方、横堀への取材・インタビューなどのご相談は以下の連絡先までお気軽にお申し付けください。
なお、本ニュースレターは当社と連絡先を交換いただいた報道関係者の方へ先行でお届けしています。先行受け取りをご希望の方も、お気軽にご連絡ください。


