~AI導入の「次」でつまずく企業と、そこで求められるAI人材とは~
【本ニュースレターについて】「CW AI Letter」は、AI×働き方・AI×ビジネス活用に関する最新データと現場知見を、メディア関係者の皆さまへ定期的にお届けする情報レターです。ぜひ本情報を記事執筆にお役立ていただけますと幸いです。
■ 今号のポイント
生成AIの導入は急速に進みました。しかし「入れたのに、業務は変わらない」という声が同時に増えています。企業のつまずき方は、AI活用の段階ごとに異なります。
1. 生成AI利用率は87%、一方で「期待を大きく上回る効果」は9%に留まる
導入は進んだが、成果には結びついていない
2. 企業のAI活用は5つの段階に分かれる
当社への相談は、Lv.3「組織利用」とLv.4「業務代替」が多い傾向にある
3. AIを業務に組み込むのは、エンジニアだけではない
相談の多いLv.3・Lv.4の段階で求められるのは、営業・経理・人事など実務を知る人材
■ SECTION 1|生成AI利用率は87%、一方で「期待を大きく上回る効果」は9%に留まる
企業のAI導入率の議論は、すでに一段落しつつあり、いま現場で顕在化しているのは、その先にある壁です。
・PwC Japanグループの調査によると、日本企業の生成AI活用・推進度87%に対し「期待を大きく上回る効果」を創出できた企業は9%とのこと(*1)
・帝国データバンクの調査では、課題の上位は「情報の正確性」(50.4%)に続き「専門人材・ノウハウ不足」(41.3%)「生成AIを活用すべき業務の範囲」(40.0%)(*2)
ここで注目したいのは、課題TOP3のうち上位2つがいずれも技術そのものではなく「どの業務に使うか」「誰が進めるか」という業務・人材の問題である点です。実際にクラウドワークスへ寄せられる相談も、AIツールの性能に関するものではなく、自社の業務にどう組み込むかに集中しています。
そして、その相談内容は企業によって大きく異なります。
■ SECTION 2|あなたの会社はどの段階か。5段階別に見る相談例・対処法
企業のAI活用は、大きく5つの段階に分かれます。それぞれの段階でクラウドワークスに寄せられる相談例、次の段階へ進むための対処法を整理しました。

相談として多い傾向にあるのは、Lv.3「組織利用」の段階です。GeminiやCopilotなどを全社導入したものの、AI活用がチャットでの質問と回答にとどまり、業務そのものは変わらないという状態です。
Lv.3から次の段階に進むために必要なのは、新しいAIツールの導入ではありません。自社の業務フローを可視化し、どの業務からAI化するかを決め、例外的な処理のパターンを言語化していく作業です。手順そのものは複雑ではありませんが、対象業務を知らないと進められません。
■ SECTION 3|AIを業務に組み込むのはエンジニアだけではない
業務のAI化を進めるために必要な人材はエンジニア等の技術者を思い浮かべるかもしれませんが、実際には、段階によって求められるスキルが変わります。

注目したいのは、相談の多いLv.3からLv.4への移行、つまり「チャット止まり」を抜け出す局面で求められるのが、技術知識だけではなく対象業務への深い理解である点です。営業のフローをAI化するのと、経理業務をAI化するのとでは、必要な業務理解がまったく異なるためです。AIの知識とともに、営業・経理・人事といった実務の知見を持つ人材が、AIエンジニアと同じように求められています。
一方、Lv.4からLv.5にかけては、視点が「部分最適」から「全体最適」へと変わります。個別の業務にAIを入れるだけでは、部門ごとにバラバラで一貫性がない、データがつながらず効果が限定的、といった状態になりがちです。業務フロー・既存システム・データ構造の中にAIを組み込み、業務を再設計する"AIオーケストレーション"と呼ばれる取り組みが、この段階では欠かせません。

段階ごとに必要なスキルが異なるため、すべてを社内で揃える必要はありません。自社がいまどの段階にいるかを見極め、そこで必要なスキルを外部から補うことも、AI推進を進める有効な選択肢だと考えられます。
・参考情報:
(*1) PwC Japanグループ「生成AIに関する実態調査2026 春 6カ国比較」2026年:https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/generative-ai-survey2026.html
(*2) 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」:https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260514-genai/
■ この話ができる人
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株式会社クラウドワークス
AI-BPO事業 開発責任者 執行役員/AIクラウドワークス事業責任者
九鬼 隆剛(くき たかよし)
2002年よりアビームコンサルティング株式会社にて業務改革・戦略案件に従事後、2011年に株式会社カカクコムへ入社。東南アジアにてメディア事業を立ち上げNo.1ポジションまで成長を牽引。2020年から株式会社日本M&AセンターにてDX・マーケティングの責任者として、全社のデジタルやAI活用、各種マーケティング戦略を推進・実行。2025年5月、株式会社クラウドワークスに参画。2026年8月20日にリリースしたAI技術者・専門家と企業をつなぐマッチングサービス「AIクラウドワークス」の責任者として事業を牽引中。
取材でお話しできる内容
・企業のAI活用5段階と、それぞれの段階でつまずく理由
なぜ「チャット止まり」になるのか
・段階別の実装事例(Before/Afterをご説明できます)
士業事務所、フィットネス、小売・卸売など
・AI実装を担う人材はどう変わってきたか
「AIクラウドワークス」の登録データから見える動き
■ クラウドワークスのAIに関する取り組み
797.5万人のユーザー・111.8万社のクライアントを持つクラウドワークスは、AI×働き方の領域で以下の取り組みを進めています。
・日本最大級のAI技術者・専門家が集まる仕事マッチングサービス「AIクラウドワークス」
AI技術者・専門家が集まるAI特化の仕事マッチングサービス。AI実装・開発・運用を担える専門人材と、企業をダイレクトにつなぐ新サービスです。
▶AI関連のお仕事依頼はこちらから https://ai.crowdworks.jp/
・法人向け「AI活用研修」
AIツールの基本操作はもちろん、その先の「実際の業務でのAI活用」まで身につけていただける、法人向け訪問型AI活用研修サービスです。事前のヒアリングで各社の業務課題を把握し、カリキュラムを個社ごとにカスタマイズ。AI活用の専門家が企業に直接訪問し、実際の業務フローに沿ったハンズオン形式で指導します。
▶サービスページhttps://academy.crowdworks.jp/biz/ai-training
・「クラウドワークス アカデミー」
AIライティング・動画編集・業務効率化など、市場のニーズに即した講座を継続展開。受講者の多くは30〜50代で、AI時代に「仕上げる人」としてのスキルを実践的に習得しています。
▶サービスページ https://academy.crowdworks.jp/
■ 取材・お問い合わせ
データの詳細・背景、企業のAI実装の実態、九鬼への取材・インタビューなどのご相談は以下の連絡先までお気軽にお申し付けください。
なお、本ニュースレターは当社と連絡先を交換いただいた報道関係者の方へ先行でお届けしています。先行受け取りをご希望の方も、お気軽にご連絡ください。


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